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ホタテ貝は単関節運動。では人は、、、?2023.01.24ふかぼり

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関節の動きは、一つ一つよく見るとなかなか複雑です。

 

一番見ることが簡単な”手の人差し指”でみてみます。

これは、曲げると伸ばす。

比較的単純です。

 

ただ、親指だけはもう少し複雑。

手のひらに近づけるように閉じたり、

手のひらから遠ざけるように開いたり。

 

人差し指に近づくように閉じたり

人差し指から離れるように開いたり。

あと、残りの4つの指とつまむような動きもできます。

ということで、親指は5つくらい動く方向があります。

 

では隣の関節、”肘”は、、

曲げる+伸ばす。

それから、肘をひねる。内側と外側。

これも4つくらい動きがありそうです。

 

関節の動きの中では、指や肘の曲げ伸ばしのように、

曲げる・伸ばすという動きが一番単純です。

これひとつ見れば単関節運動になります。

 

単関節運動の動きは、

ホタテ貝の動きに似ています。

貝の殻が骨、貝柱の部分が筋肉です。

 

ホタテ貝は、貝柱が縮むと貝が閉じます。

これは、肘の関節が曲がる動作と同じ。

 

 

 

貝が開くときはどうでしょう?

貝柱が緩むだけ、外についているものはありません。

 

一方、人の関節には両面、

もしくは周りにも沢山筋肉がついて

複雑な動きを作ります。

 

とはいえ、、、

肘を延ばす時には、縮んでいる筋肉が緩む。

これはホタテ貝と同じで、”緩む”が基本です。

では、肘の外側の筋肉は何をしているのか?

手で扉を押す、など積極的に肘を伸ばす時に使われます。

 

今度はこの、”関節を伸ばす”という貝にはない動きで考えます。

関節に2以上の筋肉が付いている場合、

ある筋肉がちぢむ時、反対の筋肉はゆるむ必要があります。

 

肘を押す(ドアを押す)ときは、肘の外の筋肉がちぢみ、

内側にある曲げる筋肉はゆるむ。

というように。

 

では、物を持つ(肘を曲げる)ときは?

肘の裏の筋肉がゆるみますね。

持っているものを床に下ろすときは?
肘を曲げていた筋肉がゆるみます、が、
ゆっくりとコントロールをして緩みます。

ここがすごいところ!

 

つまり同じ関節の、同じ筋肉でも

1)関節を曲げるために、曲げるための筋肉がちぢむ、

裏側の伸ばす筋はゆるむ

2)関節を伸ばすために、伸ばす筋肉はちぢみ、

内側の曲げる筋肉が緩む
3)関節を伸ばすために、縮んだ筋を緩めて伸ばすこともある

(これがホタテ貝)

と、目的により筋肉の動きは変わります。

特に、2)と3)は同じ”肘を伸ばす”と言う動きでも、

押すためか、物を置くためか、で、

筋肉の使い方がずいぶん違うんです〜。

 

他の例で言えば、

1、腹筋をするように力を入れて背中を曲げる

2、胸を反るようにを背中をのばす

3、前にバッタンと倒れ程度に前屈みになる(ゆっくり前に倒れる)

など、あなたが今、この文章を読んでいる姿勢で

考えてみてください。

1、で読んでいる方はあまりいないかもしれないですね。

寝て、うつ伏せで見ている方は2、かと思います。

画面を覗き込むようにしてみている方は3かもしれません。

(ちなみに、座っても立ってもだらんと背中が丸まっている場合は、

1でも3でもなく、筋肉があまり使われていない状態です)
生活の中ではどちらの動きも必要に応じて使い分けていますが、
いちいち意識しなくても、

筋肉はちぢんだり、伸びたり、周りに合わせて

自然とコントロールしているのです。

 

このように、身体の中ではあらゆる場所で、

筋肉の力の入れ方や使い方をコントールして

動作が行われています。

 

肘も曲げ伸ばしだけでなく、

捻る動きも入りますから、、、×4倍

人差し指なら×2ですが、

親指なら×5倍
そのくらいコントロールしながら

ご飯を食べたり、歯を磨いたりしています。

滑らかに動けている方はこの切り替えがスムーズ。

 

でも、時々緩めるべき筋肉がゆるまなくて、、、

縮むべき時にちぢまなくて、、、

と、エラー動作が起こって体のトラブルも発生します。

 

関節一つの動きを見てもこの深さ!
からだの仕組みのすごーく、よくできたシステム!

なんです‼︎

それを言葉で伝えるのは本当に難しい、

少しは伝わりますでしょうか??



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