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不動筋2022.10.17ふかぼり


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からだ深掘りブログ、今回は筋肉の話です。

不動産ではなく、

“不動な筋”と書いて不動筋(辞書には載っていません)

実はこの”動かない筋肉”、結構多いです。。。

 

寝たきりや病気であれば容易に想像できるかと思いますが、

日常生活を送っているからだでも、

この”動かない筋肉”がある、というとどうでしょう?

意外でしょうか?

 

人は常に効率の良いことを求めるのか、

一度発達の中であらゆる筋肉を試してしまうと、

あとは動くことに必要な筋肉だけ残したかのように、

決まった動きに落ち着いてしまったりします。

(その辺りは科学的根拠があるのかないのか、、

行動心理学とかの分野になるのでしょうか、、、)

 

赤ちゃんの頃、新しい動きを獲得する過程では、

数少ない筋肉をできるだけ沢山動かして

生きるのために必要な動きを獲得していく。

でも、一度必要な動きを獲得してしまうと

前の動きはあまりやらなくなる。

必要以上の筋肉は使わなくなる。

そんなことが発達ではよく見られることかと思います。

 

例えば、

うつ伏せから寝返りのころ、

びっくりするくらい背中を反らせて

正面を向く姿勢(俗にいう飛行機の姿勢)。

あれは背筋をものすごく使いますね。

でも、そこから座るようになってしまうと、

そこまでうつ伏せで顔を上げて、なんてことはあまりしない。

 

そして、移動はハイハイに、、、

この時も肩や膝(正確には股間節)を

ものすごく使いますが、

その後立ち上がってしまったら、

手で体重を支えるなどということは

歳をとって杖を使うまで、ほぼ無くなりますし

そのための機能も低下します。

 

つまり、

背中の筋肉でも、

肩の筋肉でも、

膝の筋肉でも、

使うだけ十分に使ったら

あとは、

必要な量にとどまり、

背中をものすごく反らすことや

肩で体重を支えることは

しなくなっていきます。

使わなくなるとは、そういう意味です。

 

機能として使わなくなると、

必要のない筋肉は動きにくくなったりします。

そして、極端に使わない筋肉は不動になります。

 

それから、怪我もしますね。

ケガの周りの筋肉はしばらく動かさないので、

そのまま動かなくなる筋肉もあります。

 

環境も影響します。

赤ちゃん、幼児期と

動き回っているのが当たり前の子供たちでも、

小学校くらいになると座る時間は断然増えます。

 

顕著になるのは受験期では?

一時期10代の腰痛が騒がれましたが、

腰痛は腰を支える筋肉が適切に働いていないことで起こる

代表的な不調です。

 

あと固定されるだけでなく、

動きの偏りも影響します。

例えば本格的にスポーツを始めたりすると、

得意な動きと不得意な動きが出てきたりするかもしれません。

不得意な動きの裏には動いていない筋肉があったりします。

 

そして大人になって、出てくる体の不調、

肩こり、頭痛、腰痛、膝の痛みetc,,

その中には多かれ少なかれ、動かない筋肉が隠れていることが多いです。

 

体にある400以上の筋肉が全てガッツリ動く必要もないのですが、

とはいえ、動かない筋肉は少ない方が良いです。

なぜなら、筋肉で必要のない筋肉はほぼないですし、

そういう筋肉は自然と消滅するようですから、、

 

あるということは、必要だからある。

あるなら使った方がいい。

至ってシンプルな考え方です。

 

でも、動かない筋肉が発生していることも事実。

何が困るのでしょう?

 

一番は、とっさの時のカバー力かな、と思います。

高齢者で多いのは転倒による骨折。

転倒するのはバランスを崩した時です。

 

片足立ち、つま先立ちなど、

バランスを取るためには、

普段使わない筋肉を使うことは容易に想像できると思います。

 

バランスを崩した時に、

立ち直るための、一歩横に出すための、

体重を支えるための筋肉が動かない、、、

つまりとっさの動きをカバーできないと

怪我につながる可能性が高くなります。

 

また、普段は歩くことが多いけれど、

とっさに走る、ジャンプする、手を突く、

など普段と違う動きをする時には

普段あまり使わない筋肉がいつも以上の力を発揮するでしょう。

 

でも、そこが十分に動けないと、、、

スジが切れたり、捻ったり、ギクっとやってしまったり、、。

 

つまり、何か身を守る、危険の回避をする、急を要するときなど

もしくは、レジャーや行事で普段は行わない動きをするなど。

必要な時、楽しみな時にケガをする。。

そんな経験や話は身の回りにあるのでは??

 

その裏には、実は動かない筋肉が隠れているのかも、、、

というお話でした。

 

人生楽しく、そしてケガなく生活するためには

からだの中の沢山の筋肉に時々油を刺したり、

常にギアを入れた状態の方がいいのも、、、

しれません。



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