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運動ことはじめ2022.07.21ふかぼり

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深掘りブログ、をお読みいただきありがとうございます!
今回は初めての運動について少し考えます。

身体は生まれてすぐに運動を始めています。
もちろんお腹の中でも動いていて、
手足の動きだけでなく、
飲み込む口や舌の動きなど、生きるために必要な動きをしているとる言われています。

でも、お腹の中と外で大きくちがう点は何でしょうか?
大きな違いは、水の中か空気の中かということ。
そうすると光、温度、匂い、空気、、、五感の全てが刺激的だと思うのですが、
感覚ではなく運動の面では?
私は大きく2つの新しい経験が始まると思っています。

まずは肺からの水がなくなり、呼吸ができるようになる点です。
呼吸は生まれて、そして命の最後も呼吸ができるかどうか、
というとても大事な営みですが、これも運動の一つです。

運動は意図的に(随意的に)行う運動と、意図しなくても(不随意に)行う運動に分かれます。
心臓や腸などは自律神経が司り、止めようとしても止められない不随意運動ですが、
呼吸は自律神経が関係しつつも、”呼吸筋”と呼ばれる呼吸をコントロールする筋肉は
随意筋です。
意識がなくても呼吸し続けることはできるのですが、

意識すれば止めたり動かしたりできます。
実に複雑です。。。

さて、呼吸の複雑さよりも大事なこと。

それは、生まれて初めて経験するもう一つのこと。
重力の重さです。

重力の重さっていうと、腹痛が痛いみたいにかぶっているよ!
と言われてしまいそうですが、
正確には重力のかかった自分の体の重さを動かすこと、が初めての体験になるのです。

それまで水の中でふわふわっと浮いていた感触から、
身体中がずしっと重く感じることでしょう。
その上呼吸まで始まって、、、
手を動かすのも首を動かすことも難しい。
意識して動かすことが難しいので、
初めは”反射”という意志を伴わなくても、
何か別のきっかけがあって反射的に動くことが運動の始まりになります。

例えば口の近くに物が当たるとそちらに首を回す、
”吸啜反射きゅうてつはんしゃ”(おっぱいを飲むために大事な動き)など。

そこから、口の動き、目の動きから始まり、
徐々に重力に慣れて、手や首、足などが動き始めます。
なので、重力に抗することが運動の始めといも言えるのではないでしょうか?

でも、やっぱり一番初めの運動は”呼吸”。
肺から水が出ると、これも反射的に息を吸い込むことを始めます。
人生初の呼吸です。
オギャーという鳴き声は、呼吸の始まりでもあります。
(ちなみに、水中出産では肺から水が出ないので、
吸引をして水を抜きます、、、泣き声のタイミングがちょっと遅い、、、)

呼吸をして、おっぱいを飲んで、排泄をして、そして眠る。
赤ちゃんの基本ですが全て運動を含みます。
というか、重力を受けているせいで寝ていても止まっていても
負荷がかかってしまいますので、姿勢をとることそのものが
すでに運動。

生まれてすぐ赤ちゃんが動かないのも、
起きていてもすぐに寝てしまうのも、
すぐに疲れちゃうんだろうね、って思います。

ちなみに、重力と呼吸は大きくなるにつれ自然となりすぎて
忘れられがちですが、これ、人生いつの時点でも本当に大事なことです。

重力考えて生活していますか?
呼吸止まっていないですか?
と、言われてハッとする方も、??の方も、

人の体は実に奥深いですね。。。



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