私は理学療法士だけでなく、ピラティスを教えることを仕事にしました。
それは、私自身運動は得意ではなく、いわゆる競技スポーツなどは縁がなかったのです。
それで運動指導(理学療法の一分野です)といっても自分にノウハウがあるわけではなく、
困っているところジムでピラティスを受けてみると、とても動きが基本に忠実でわかりやすく、
指導しやすいと感じました。
正直、運動指導のためにピラティスを選んだようなものです。
ここで”運動”という言葉を使いました。
これは言葉の問題でもあるのですが、運動・エクササイズ・スポーツ、
どれも動くことですが
ピラティスはどれに入るでしょう?
ピラティスはすごく激しく運動量が多いものもたまにはありますが、
基本は競技スポーツではありません。
どちらかというと、エクササイズに入るような気もします。
エクササイズ=私の感覚では”体操”に近いのですが、
運動、作業、練習、稽古などの意味もあるようです。
でも、実は業界(?)では、
「ボディワーク」な度という呼び方もあるのです。
ボディ=からだ ワーク=動かす、働かせるもの、を学ぶ分野です。
ヨガもボディワークに入ったりします。
他には、
フェルデンクライス、
ハーモニー体操
フランクリンメソッド
ヤムなボール
アレクサンダーテクニック
など。。
(他にもたくさんあります)
どれも激しい動きはせずに、
より感覚に集中すること、
無駄な力を抜くことが目的だったりします。
他にも、見えない、さわれないような奥の(深部の)筋肉を活性化させたり、
今までの動きを変えること、
なども共通して言えるような気がします。
また、呼吸にフォーカスすることも多く、
”動きの基本”を見直すためのワークが多く含まれます。
ピラティスも実はそのボディワークに入るのですが、
一般的なイメージはどうでしょうか?
時々ピラティスはとても運動量が多く、
激しく、辛く、難しい運動、、
というイメージが伴う場合が多いのですが、、
私にはそれはとても残念なことなのです。
きっとあなたの体に合っていない動きをしているか、
グループレッスンであればレベルを間違えてしまったのでしょう。
(元々ピラティスはマンツーマンでのレッスンが推奨されています。
その理由も後々書きたいと思います)
ピラティスの基本は
正しく呼吸し、正しく動くことで、激しい運動ではない!
と、声を大にして言いたい。
なぜなら正しく動かせないのに、大きな負荷で動いても
何も意味がない、とピラティス氏は言っているからです。
(ピラティスについて、をご覧ください。一部の例を示してあります)
面白いことに、ピラティスインストラクターの中には
指導を始めると、他のボディワークを並行して学んだりします。
力任せに激しいピラティスをしているだけだと、
どうしてもできない動きが出てくるためです。
動きの質自体を変える必要が必然的に出てくるわけです。
他のボディワークで力を抜くことを覚えたり、
見えない筋肉を活性化させた結果
ピラティスの動きがさらに楽にできるようになる場合も多いようです。
そのような方はもちろん併用してもいいでしょうし、
もしくは、もともとそちらのメソッドの方が
合っているかもしれないですね。
(ちなみに私は下線のあたりにフォーカスを置いていますので、
激しい動きほとんどしません。)
スポーツも、体操も、運動も、
自分に合ったもの、無理せず楽しくできるものを
やることが続けるためには大切です。
運動の効果はある程度続けて出るものですから。
ぜひ、皆さんもいろいろなメソッド、
様々なトレーナーの方にお会いして、
ご自分に合った方を見つけてくださいね。
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